理事長紹介

一般社団法人 小牧青年会議所

2018年度 第47代理事長

日下 史諭規

理事長所信

「真理」とは、誰か一人の考えで変化してしまうものではなく、普遍的なものである。人がこの世に生まれ、多くの人と出会い、様々な経験を積むのは、それを探すためであるが、真理以外のものは人が創り出した理想ではないのか、と気づく。光と影があるように、物事の表裏も実は人の立ち位置によって変化し、目の前で起こる事象はすべて人々が個々で洞察をした物事である。人々がこれまで創った歴史をみても、過去から今、そして未来へと繋がっていき、そこには理想が現実化し、長く受け継がれればそれは普遍的なモノへと変化していく。それは、善し悪しもすべて一体となって継承されていく。だからこそ、真理の名のもとであれば、人が創りだすものはどんなものでも発展し、継承できるモノになり得ると考える。もし、それを理想というならば、私はそれが真理に成り得るように挑戦し続けたい。この世に生まれ、いただいた命を自然の摂理の中で最大限に発揮して志を持つことが「継承と発展」と考える。

 

 

「はじめに」

小牧に青年会議所の灯りがともり47年。時代は大きく変遷し、更に加速がつき、日々刻々と変化を繰り返す現代。私たちは愛する小牧とともに、より良い未来へと進んでいるのだろうか。小牧青年会議所は45周年という節目を迎え、多くの先人が紡いでこられた歴史を改めて振り返る機会をいただいた。設立当初からこれまでの想いが積み重なって辿り着いた47年目の本年度、多くの想いに感謝しよりよい未来へと歩みを進めよう。

我々青年会議所が発信する運動は、常に青年らしく未来を切り拓こうとするものでなくてはならない。まちに住まう多くの青年で創り上げた提言であるならば、それはより力強い言霊となる。一人でも多くの青年がまちの未来について語り合い、率先して行動すれば「明るい豊かな社会」が自ずと引き寄せられると信じている。

 

 

「地域愛溢れるまちづくり」

我々の住む地域は、濃尾平野のほぼ中心に位置し、1955年1月1日に県内で21番目の市として誕生した。高度経済成長期には中部の空の玄関名古屋空港をはじめ、名神高速道路、東名高速道路、中央自動車道の3大ハイウェイの結節点という立地条件にも恵まれ、陸上交通要衝都市の性格を有する内陸工業都市へと大きく変貌し、中部の中核都市へと発展した歴史がある。市民の憩いの場であり小牧のシンボルでもある小牧山は1563年に天下統一を目指す織田信長が築城し、豊臣秀吉が徳川家康と小牧山をめぐる攻防戦を展開した「小牧・長久手の合戦」でその名をとどめ、歴史と文化が豊かなまちでもある。

しかしながら、近年地域に対する想いは希薄化し、過剰な個人主義の尊重、コミュニケーション能力の欠如など、「人と人」、「心と心」の距離が遠くなっているように感じられる。人と人とが直接的に結びつくことで生まれる心の絆は、地域の伝統や文化を紡ぎ、誇りと愛着を育むことによって地域は今以上に発展すると考えられる。

 

 

「他者を慮る和の心」

日本人は古くから他を慮り、自然や人々との調和を大切に集団としての秩序・礼儀を重んじる和の心を美徳としてきた。東日本大震災では、被害の大きさに絶望を感じながらも礼節を重んじ、他を慮る心をもって復興に取り組んでいる日本人の精神性が世界から称賛されたことは記憶に新しい。国際社会の一員として今こそ、私たちには日本人の心に宿る「和」の精神を再認識し、「人と人」のつながりを大切にし、「過去と今」をつなぎ、「今と未来」をつなぐ責務があると強く思う。その未来を担う子どもたちにとって最も必要な環境は、人との関わりの中で得られる原体験ではないだろうか。喜びや悲しみ、驚きとともに印象付けられる心の原体験こそが、自らの人生の岐路における思考や判断の軸へと成長していくと考える。幼少期での原体験が多ければ多いほど、多種多様な価値観を認め合える寛容な心と感性を育み、他者を慮るといった私たち日本人が誇るべき「和」の心を養うことができる。子どもたちの心の成長が地域の、日本の、世界の新たな未来像を描けるように「和」の心を紡いでいくことが使命であると考える。

 

 

「未来を力強く切り開く人材の育成」

交通手段の発展や情報技術の進化によって世界中の人や物、情報、企業、金融が国境を超え繋がったグローバル社会の中、世界が身近に感じられるようになった。しかし、その反面、国籍、言語、文化が多様化している中、人々が互いの違いや価値観を受け入れ尊重できる直接的なコミュニケーションによって新たな関係性を築くことが重要視されてる。世界では国際連合が定めた持続可能な開発目標(UNSDGs)達成に向けた運動が展開される中、我々の住まう小牧でもまちの発展にともない多くの外国人が住み暮らす地域は、“国際”に触れる多くの機会を有しているからこそ、異文化への理解を深め、地域の特徴を活かした活動ができると考える。市民一人ひとりがこの地域においてより広い視野で物事を考え、行動へと移すことができる実行力のある人材を一人でも多く育成することが地域益へと繋がると確信している。我々が属するJCIという広大なネットワークは、社会に対してもより多くのインパクトを与えてくれる。アジアをはじめ世界中のメンバーとの交流を通して得られる学びは、グローバルな国際社会を生きる現代の私たちにとって、今日まで紡がれてきた運動やその精神をさらに発展させてくれる糧となり得るのだ。

 

 

「情熱溢れる行動力」

小牧青年会議所が地域から必要とされる組織であり続ける為には、まずは私たち一人ひとりが魅力的な人財である必要がある。47年もの歴史と伝統を紡いでこられたのも志高く活動に情熱を注いでこられた先人たちの「志」があったからこそであると言える。青年会議所は三信条である「奉仕・修練・友情」を通じて活動をしているが、社会に対する利他の奉仕精神があり、課題や障壁を乗り越えようとするからこその成長があり、仲間とともに同じ時間を共有するからこその固い絆が生まれる。そして、役割や責任をしっかりと果たしていく事が、一人ひとりの資質を高め、魅力ある活動につながると考える。「志」とは、ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標を指すことでもあるが、最も重要なことは自分ひとりではとても成し遂げられないほどの素晴らしい大きな想いを、次の時代へと紡いでいく意思なのではないだろうか。その精神をしっかりと育むことによって我われは大きな成長をする事が出来るのである。人の為に、誰かの為に、という利他の精神を学び実践へと移していく場であるのが青年会議所である。「志」を抱き、勇気をもって踏み出せばJAYCEEとして成長し、一人ひとりの熱い行動がより多くの人を惹きつけることによって、この地域での存在価値が高まり、更なる活動への原動力となるのである。

 

 

「結びに」

 

心が変われば行動が変わる

行動が変われば習慣が変わる

習慣が変われば人格が変わる

人格が変われば運命が変わる

 

青年会議所は、素晴らしい有意義な活動がある一方で理不尽なことや非効率なことにも直面する。思いどおりにならないこともあれば、壁に当たり失敗することだって少なくない。しかし、それらのことをいかにポジティブにとらえ、「志」高く今後の成長に活かしていくのか。それが「経験」であり、青年会議所なのである。私たちは「できるか、できないか」を問われているわけではない。「やるか、やらないか」を問われているのだ。私を含め、青年会議所の活動で得られたものとして、「仲間」という人は多い。しかし、仲間は勝手に増えたわけではない。周りをよく見れば、「志」高く行動している人ほど、より多くの仲間が集まっていることに気づくはずだ。賃金や利益の発生しない間柄の中で、人のために動く、あるいは人に動いてもらうというのは、通常では経験することのできない組織の形態である。そのような中で、人を動かすものは何かと考えた時に、人間関係の本質は「志」にあると気がつくのである。戦後まもない1949年9月3日、「新日本の再建は我々青年の仕事である」という志から日本のJC運動が始まり、1972年に小牧青年会議所が発足した。この頃の日本は、正に混迷を極めた時代であった。成功など何も約束されていない中、先人は力強く行動を起こした。三信条に込められた「修練、奉仕、友情」という言葉を胸に前向きに行動することの意義と支えあう心の大切さ。その想いこそがこの組織の原点であり、今を生きる私たちはその「志」に真摯に向き合い、誇りの持てるまち、安心して暮らせるまち、希望に満ち溢れたまちを将来へと繋いでいく責務があるのだ。
水面に一滴の雫が落ちることで波紋が広がる。その一滴が確かなものであれば、波紋はさらに広がっていく。志同じうする者が相集う組織から始まるこの起点が、より多くの人々の共感を得て広がることで「明るい豊かな社会」への想いが現実となる。

 

光り輝く希望の道しるべとして・・・・・